全国学力学習状況調査の結果・考察

令和8年度「全国学力・学習状況調査」の結果より

 

我孫子市立湖北台西小学校

令和8年4月23日実施 第6学年39名

 

(1)自校の取り組みの成果

【国語】

本校の平均正答率は、全国平均には届いていませんが、過去3年間をみると、年々上昇しています。特に「話すこと・聞くこと」は、大幅に上昇しました。昨年度、「聴(聞)く姿勢『あいうえお』」を全校で取り組み、児童・職員アンケートからも、「聴く姿勢に改善がみられた」との結果を得ました。また、学力調査の結果にもこの取り組みの成果が表れたと考えています。今後も、学校全体で「聴くこと」を大切にしてきた取り組みの積み重ねを指導に生かしていきます。

【算数】

本校の平均正答率は、全国平均には届いていませんが、過去3年間をみると、年々上昇しています。特に、「数と計算」や「データの活用」は、全国平均との差が縮小し、「測定」は、全国を上回りました。本校では、少人数指導や、学習支援ボランティアと連携した「学習の時間」を通して、基礎的・基本的な内容の定着を図っています。引き続き、個々の理解に応じた個別最適な学びの実践を目指します。

【学びの環境】

昨年度から今年度にかけて、職員研修ではティーチャートレーニングの考え方や「25%ルール」を取り上げ、児童の小さな成長や努力を認める関わり方を重視してきました。児童質問調査では、「自己有用感・心理的安全性等」が県平均をわずかに上回っており、引き続き、誰もが安心して学習に向かえる環境づくりを進めます。

※ティーチャートレーニング…児童の行動面に着目したプログラム。児童の行動を整理し、それぞれの行動に適した対処法を学ぶ。

※「25%ルール」…児童が普段行っている良いところに着目し、その中でも25%の出来ていたことを肯定的に褒める。


(2)結果から見えてきた課題

【国語】

「言葉の特徴や使い方」や「読むこと」は、全国平均を下回っています。また、「書くこと」や記述式問題全体にも課題があります。このため、文章や資料から必要な情報を正確に読み取って、設問に示された複数の条件を確かめながら、根拠を明確にして書くことができる力を育成していくことが必要だと考えます。

【算数】

「図形」や「変化と関係」に課題が見られました。図形の構成や数量の関係を捉える際、図・式・言葉を結び付け、考えた理由を筋道立てて説明する力を育てる必要があります。基礎・基本の理解を確かなものとするとともに、学んだことを使って考える活動を充実させます。

【学習習慣・学び方】

児童質問調査では、学習習慣の指標が令和6年度から連続して低下しました。また、「主体的・対話的で深い学び」もやや低下傾向にあります。 

授業では、教師による分かりやすい説明を大切にしつつ、児童が自ら考え、話し合いを通して思考を深める時間を一層充実させる必要があります。

家庭学習の大切さについては職員間で共有し、学校全体で継続して指導を続けていきます。家庭学習の習慣化には、ご家庭の協力が欠かせません。ご家庭でもお声掛けいただき、学習中に近くで見守っていただけますと幸いです。ご協力、よろしくお願いいたします。


(3)今後の取組の重点

【国語の改善方策】

・「西っ子タイム」では、第1・3週に「書く」、第2週に「読む」、第4週に「聞く」活動を行います。「書く」では、字数・引用・理由などの条件を確かめ、文章や資料を根拠にして記述する練習を重ねます。

・「読む」では、本文の読み取りに大切な言葉やつながりに着目させる活動を行い、「聞く」では聞き取った内容を整理する活動を取り入れます。読んだこと・聞いたことを自分の考えにつなげる力を育てます。

【算数の改善方策】

・少人数指導を継続し、既習事項のつまずきを把握して、具体物・図・数直線などを使いながら基礎・基本の定着を図ります。4年生以上の毎週火曜日6校時「学習の時間」では、今年度から国語・算数の両教科を扱い、個に応じた補充学習を進めます。

・図形や数量関係の学習では、答えだけでなく「どのように考えたか」「なぜそうなるか」を図・式・言葉で表す場面を設け、互いの考えを比べて理解を深めます。

【全校で進める授業改善】

・今年度は「考える力の育成」を重点に、思考ツールを授業の手立てとして活用します。大学教員による研修を行い、研修前には各学級の実態と育てたい力を整理し、教員一人につき1授業の実践(職員間の公開授業)を通して改善を進めています。

・来年度は、これまでの「聴く」「考える」を土台に、「聴く→考える→考えをもとに対話する→さらに考える」という学びの循環を目指します。児童が自分の考えの変化に気付き、成長を実感できる授業づくりを進めます。

・家庭学習の定着を目指し、各学年で取り組む内容や確認方法を示します。学習の成果を単元末テスト、12月の標準学力テスト、児童の振り返りなどから検証し、指導の改善につなげます。