全国学力・学習状況調査の結果

令和8年度 全国学力学習状況調査 分析結果 特徴と現状分析

【国語】
 昨年度と比較して全体的な学力の向上が見られ、これまでの学習の成果が表れている。特に、「情報の扱い方に関する事項」や「話すこと・聞くこと」では全国平均を上回る結果となった。また、文章の内容を捉えたり、必要な情報を取り出したりする力についても、一定の成果が見られる。

 一方で、「言葉の特徴や使い方に関する事項」や「読むこと」「書くこと」については課題が見られた。特に、文章から必要な情報を読み取るだけでなく、それをもとに自分の考えをまとめ、根拠を明確にして文章で表現する力について、さらに伸ばしていく必要がある。
 今後は、漢字や語句などの基礎的な知識・技能を確実に身に付けるとともに、文章や資料から必要な情報を適切に読み取り、それらをもとに自分の考えを形成する学習を充実させていきたい。また「なぜそう考えるのか」「どの部分を根拠にしたのか」を意識して説明する活動を取り入れ、考えを筋道立てて表現する力を育てていきたい。

【数学】
 「知識・技能」において、全国平均に近い値をとっている反面、「思考・判断・表現」の問題においては、全国平均を下回る結果であり、基礎的な知識の定着に課題と思われる。「数と式」では、計算ミスや計算方法に難がある生徒がいる、「関数」では基本用語の理解が不十分であり、その知識を利用した問題に困難を感じている生徒が多い。基礎基本の定着を図るために、授業内での個別最適な学習を行えるように改善を図っていくとともに、1・2学年時の内容を復習する等して、生徒が納得できる授業を展開していきたい。

【英語】
 英語の4技能(「聞くこと」「書くこと」「読むこと」「話すこと」)に関する調査の結果、いずれの項目も全国平均・県平均を下回る結果となりました。特に「聞くこと」および「書くこと」の結果が平均を10ポイント近く下回りました。「読むこと」に関しては、相対的に平均との差は小さく、音読や要点を捉える活動の成果が徐々に見られます。

 今後は、英語を音声として聞き取るだけではなく、意味や場面を考えながら聞き取る力を身に付ける必要があると考えます。リスニングのテストや練習を行った後も、原稿(スクリプト)を確認する活動を行うなど、英語の音を文字に変換できるよう、取り組んでいきます。また、「書くこと」に関しては、短文から始め、徐々に長い文章を書けるよう、日々の授業やパフォーマンステスト等を通して、表現する力を育てていきたいです。また、「話すこと(発表)」の結果も全国平均・県平均を下回る結果となったので、「書くこと」から「話すこと」につながる活動を設定していきます。

【生徒質問調査の結果と今後の取り組みについて】
 保護者の皆様におかれましては、日頃より本校の教育活動にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
 先日実施いたしました「生徒質問調査」の結果をもとに、生徒たちの成果と見えてきた課題、および今後の取り組みについてお知らせいたします。

1. 生徒の成果と強み

 〇生活習慣と社会性の高まり
 生徒が主体となった委員会活動や係活動の成果があらわれ、生活習慣向上への高い意識が見られる。
 また、社会性や自己有用感、心理的安全性についても高い数値となった。

 〇『主体性と共生』の意識
 学校教育目標の実現に向けた取り組みを通じ、行事などを通して生徒同士で主体性を意識した声掛けが多く見られるようになった。

2. 今後の課題

 〇「主体的・対話的で深い学び」の数値低下
 昨年度と比較して数値が低下しており、背景には学習意欲の低下が考えられる。

 〇知識の定着と学習習慣の確立
 主体的な取り組みが知識の定着に十分結びついていない点が課題である。「学習習慣」への意識を高めるため、校内での工夫とともに家庭学習などご家庭との連携を強化していきたい。

3. 学力向上に向けた今後の取り組み

 1・2年生の内容がきちんと復習できている生徒においては、自分で考えをしっかりとまとめ表現ができるなど、高い正答率となっている。また、他教科と結びつけて考えることができる生徒においては、全体的に正答率が非常に高い結果となった。この結果を受け、単一の教科にとどまらない教科横断的な授業展開を進めていく。また、日々の授業において以下の2点を重点的に取り組んでいく。

 ① 疑問をもち解決できる力
 ② 仲間に助けてもらう力(「分からない」と言える)と、自ら教える力(「教えて」と言われたら教える)

 これらの実践を通して知識の定着と学力向上を図っていきます。ご家庭におかれましても、日頃の学習習慣への声掛けなどご協力のほどよろしくお願いいたします。

令和7年度 全国学力学習状況調査 分析結果 特徴と現状分析


【国語】

 多くの項目で昨年度、一昨年度よりも「知識」や「話すこと」、「書くこと」が定着していることがわかる。国語に関しての関心が高いことが伺える

「書くこと」の数値が昨年度よりは高いものの、全国の平均よりも低い。原因としては、時間のかかる問題に取り組まない、書く内容を読み取れず何を書いてよいかわからない等が予想される。正確に文章や問題を読み、自分の言葉で書くことに苦手意識を持っている生徒が多いのではないかと考える。

 今後の課題は、「書く力」をつけるためには、文を正確に読み取ることが第一歩と考える。授業の中で文章(特に説明文や物語)を正確に読み取る時間を設けていきたい。また分を理解するためには、語彙を増やすことも必要だと考える。漢字練習だけではなく、語句の意味、慣用句、ことわざ等、幅広く言語学習も行っていきたい。

【数学】

「知識・技能」においてはおおむね全国の調査結果の値に近いものになっている反面、「思考・判断・表現」の問題においては、全国平均を下回る結果 になり、基礎的な知識の定着に課題があることがわかった。「数と式」や「関数」の領域の中にある基本用語の理解が不十分な部分があり、その知識を利用した問題に困難を感じている生徒が多い。基礎基本の定着を図るために、授業内での個別最適な学習を行えるように改善を図っていくとともに、学年をまたがった領域のつながりを大切にした授業の展開を心がけていく。

【理科】

「粒子」を柱とする領域は全国の調査結果と近い値であり、実験や学んだことを基に目に見えない事象に対してイメージをすることができる生徒が多くなっていると考える。課題として「地球」を柱とする領域の問題において正答率が低くかったことが挙げられる。その中でも地層についての知識が身についていないと考えられる。地層の分野では岩石の特徴を理解することが大切である。問題演習を繰り返しながら知識の定着を図ることが必要であると考える。

 今後の課題は、知識をつけたうえで思考に持っていくことだと考える。そのために既習事項や日常生活での経験を基に疑問を持ち、課題解決をおこなう授業を心がけていく。また、1~3年の内容に系統性を意識しながら授業を展開していく。

生徒質問調査から

 各教科(国語・数学・理科)の学習意識・関心は、すべての項目で全国値を上回っている。特に、「主体的・対話的で深い学び」については高い数値になっている。この要因としては、各教科で日常の授業の中で生徒が主体となって授業を行い、その中で対話をする活動を行っているからである。授業以外でも学校教育目標である『主体性と共生』の実現に向けて生徒の主体性を意識した活動を多く取り組んでいる。生徒たちからも行事を通して主体性を意識する声掛けが多く出てきている。しかし、こうした取り組みが知識の定着につながっていないことが大きな課題である。また、「学習習慣」においての意識も低いため、家庭学習への取り組みの働きかけが必要である。ICTも有効的に活用して、学力向上・知識の定着につなげていく。

 教科と質問紙のクロス集計から、それぞれの教科だけで学力向上を図るのではなく、教科横断的な取り組みが重要であると考えられる。他教科との結びつきを意識して今後の授業を展開していく。また、授業の取り組みの中で以下のことを実践し、知識の定着・学力向上を図っていく。

  ①疑問をもち解決できる力
  ②仲間に助けてもらう力(分からないと言える)
  ③自ら教える力(教えてと言われたら教える)

令和6年度 全国学力学習状況調査 分析結果 特徴と現状分析

国語

 概ね全国の調査結果の値に近いものになっている。特に「話すこと・聞くこと」の項目では高い数値を示し、日々の授業での話し合い活動や聞き取りの成果が表れている。しかし、知識及び技能に関する「言葉の特徴や使い方に関する事項」が全国平均より低い結果となった。言葉の使い方は今後の生活や学習において基礎になるものなので、丁寧に復習をし、基礎の定着を図っていく。

 

数学

 どの領域においても正答率が低く、数学に対する「知識・技能」「思考・判断・表現」いずれにおいても課題があることがわかった。なかでも、「数と式」の問題に困難を感じている生徒が多い。計算の基礎が知識として定着していないため、他の領域にも影響していると考えられる。また、記述式の問題に困難を感じている生徒も多い。「図形」の領 域は、昨年度よりも向上が見られるため、今後も継続して指導を行っていく。基礎基本の定着を図るために、授業内での個別最適な学習を行えるように改善を図っていく。

 

生徒質問調査から

 授業への関心が非常に高く、前向きに授業に取り組むことができている。規範意識も高く、ルールやマナーを意識して生活している生徒が多い。また、他者との人間関係も大切にすることができ、互いを認め合える関係を築くことができている。そのため、自己有用感も高くなっている。

 一方で、放課後にタブレット機器やスマートフォンを活用して、動画を見たり、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用したりしている時間が全国と比較しても長いという結果が見られた。さらに、家庭での学習時間も全国と比較して少ないという課題も見られた。

 授業への関心は非常に高いので、放課後にも継続して学習に臨めるように、体制を整えていく。また、学習会への参加も促し、学力向上に努めていく。