校長より
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令和8年度 入学式式 校長式辞 R8.4.9
桜の花びら舞い散る春の良き日、来賓の皆様はじめ、保護者の皆様にご列席いただき、「第80回入学式」を行うこと、この上無い喜びです。
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。この機会に二つの話をします。
まず、一つ目は、中学校では、自分の興味のあることを探究して欲しい、ということです。毎年、入学式では、私の好きなテレビ番組の話をします。ひとつは、「博士ちゃん」。これを見ると、皆さんにも好きなことを探究して、〇〇博士になって欲しい、という思いが湧いてきます。もう一つは、目覚ましテレビのコーナー、「キラビト」。仕事の技能を極めた人、特技や趣味でキラキラ輝いている人を見ると、みんなも将来、仕事や趣味に打ち込む高校生や社会人を目指して欲しいと思っています。
我孫子中では、その準備ができます。授業での発展や、夏休みの自由研究として探究学習を行っています。教科や内容は自由。自分で課題を決めて調べたり、作ったり、実験したりしてまとめます。人に伝えることも重視していて、昨年は学級の中で発表会を行い、学年を越えて代表生徒の発表を聞き合いました。いくつかテーマを紹介します。「日本の米が高い理由」、「アニメーションの効果」、「世界の接客の違い」、「スパイダーマンになれるか」、「日本のアイドルはなぜ変化したのか」、「人気の子供向けお菓子の共通点を調べ、新しくパッケージと中身をデザインする」、「3ケ国語で自己紹介」。題を聞いただけでも興味が湧いてきませんか?
「好き」「知りたい」という思いこそ、学びの原点です。魚が好きな人は、多くの魚の漢字も読めて、さばき方まで知っています。車好きな人は、メーカーや国、エンジンのことまでわかります。まさに「博士ちゃん」や「キラビト」です。先輩たちの中には、サメの研究がしたい、海洋大学に進みたい、服のデザイナーになりたい、イタリア料理の店を持ちたいと、将来の夢や目標を持って卒業していった人がたくさんいます。とことん調べた、探究した方法と経験は、高校や大学での学びや将来のどんな仕事にも必ず生かすことができます
確かに、中学校の学習は小学校に比べて難しくなります。しかし、「大変になる」ととらえるか、「より面白くなる」とするかは自分次第です。
ただし、特定の学習や部活動ばかりやっていると、お家の人が心配します。だから、教科の学習を効率的に行う必要があります。基本は、授業に集中することですが、忘れてしまうのが人間です。そこで、復習や家庭学習が必要になってきます。そのやり方や時間は、全員に当てはまるものはありません。自分に合った方法、スタイルを早く見つけてください。
このように、自分が探究するものを決めたり、自分に合った学び方を見つけたりすること、その元になる力を「自律」といいます。これが、二つ目の話です。小学校までは、お家の人や先生に指示を受けることも多かったでしょう。しかし、中学校では、自分で考えて、自分で決めて行動すること、「自律」の機会を増やしていきます。「自律」は、感情をコントロールすることでもあります。友達同士のトラブルも自分達で解決するようにします。「自律」は時に苦しく、葛藤したり、悩んだりすることもあります。でも、それは必ず次の行動に、将来の判断に生かされます。
急に「自律しなさい」と言われても、困ることもあるでしょう。その時には、先生達が相談にのります。学級担任ばかりでなく、副担任や教科担任、部活動顧問等、いろいろな先生がサポートできます。また、先輩達や友達が一緒に考えて、励ましてくれます。だから、安心していろいろなことに積極的に取り組んでください。我孫子中学校は、皆さんの挑戦を後押し、失敗してもやり直しができる学校でありたいと思います。
保護者・ご家族の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。私ども職員一同は、その職責を果たすために、常に研鑽を積み、価値ある教育活動の実現に向けて取り組む所存です。保護者の皆様にとっても、子育ての新しいステージに入り、言わなければならないこと、逆に、待つ、任せること等、対応が難しくなる場面が予想されます。そんな時こそ、保護者と学校が信頼と責任を共に担う真のパートナーシップが求められます。お子様の確かな成長という方向性を共有して連携すること、本校教育活動へのご理解とご支援をお願い申し上げまして、式辞を終わります。
令和8年4月9日
我孫子市立我孫子中学校 校長 鈴木 与志実