終業式

R8末 修了式 校長の話            R8.3.24

               

今、代表生徒に修了証書を渡しました。1年間の学習を終えたことを証します。これで、1年生は2年生へ、2年生は3年生に進級できます。おめでとうございます。

修了証書の裏面は通知票です。各教科の成績はもちろん、係や委員会、部活動の成果等、この1年間で頑張ったことやできるようになったことが各担任から所見という文章でも書かれています。私も全員の成績を見て、所見も読みました。

とても良いことがたくさん書いてあったので、紹介します。

「板書をノートに書くだけでなく、友達の意見や考えを自分でメモするなど、工夫をしました」。

・「英語の授業で取り組んだ単語テストは全て満点で、日々の学習を丁寧に積み重ねる姿勢が際立っていました。その継続した努力が確かな力になっています」。

・「生活記録帳に綴られる言葉からも日々を丁寧に過ごす様子が伝わり、読むたびに心が温かくなりました」。

・「困っている仲間へさっと声をかけ、その優しさに救われた友達がいます」。

 

担任の先生が気持ちを込めて作成した励ましの文章をかみしめて読んでください。

そして、こういう所見も多くありました。

・「春休みは、ワーク等を活用して復習しましょう」。

 

そもそも復習にはどんな意味があるのでしょうか?このグラフを見てください。これは、「エビングハウスの忘却曲線」と言って、人間が一度覚えたことを時間の経過とともにどれだけ忘れるか、を示した実験のグラフです。学習直後の100%覚えている所から急速に忘れはじめ、1時間後に約56%、1日後には約74%を忘れる、つまり3分の1しか覚えていないことになります。忘れることを抑えるには、適切なタイミングでの復習が有効です。覚えた翌日に復習すると、記憶100%に戻ります。初めてのことではないので、100%覚えるのは前日より楽です。「思い出す」ということです。そして、また忘れるが、ここで復習すると100%に戻ります。では、忘れないためには、これをずっとやるのでしょうか? グラフを見てください。だんだん忘れにくくなっていることに気づきますか?

それはなぜか? 記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」があります。まず、見たこと聞いたことは短期記憶の箱に入ります。でも全部覚えていると頭がパンクするので、人間の脳は忘れるようにできています。しかし、何度も復習すると、「これは大事なことだと脳が判断して、長期記憶の箱に入れます。長期記憶に入ると、忘れなくなります。みんなは、幼稚園や小学校の先生、算数の九九も覚えていますね。長期記憶の箱に入っているからです。でも一昨日の夕飯のおかずを覚えていますか?短期記憶の箱から消えているのです。

ある先生が書いた通知票の所見には次のように書いてありました。

「テストに向けてワークやプリントを繰り返し解き、成果につなげました」。

このように、繰り返すことで長期記憶の箱に入れて、成果を上げている友達がいます。テストが思わしくないと悩んでいるあなたは、復習をしていますか? いくらコスパ、タイパの時代と言っても、ある程度の時間をかけて復習しないと、できるようになりません。だから、「家庭学習、自学を毎日しましょう」と先生たちは言うのです。漢字、英語の単語、理科や社会の用語、数学の計算。忘れているはずです。この忘却曲線ですから。

 

では、どうやって復習するのでしょうか?教科書やワーク、市販の問題集などで復習するやり方があります。

1回目は、できるかできないかの判別です。問題番号にできた印の斜線、できなかった印の〇をつけます。数日後、2回目をやります。できなかった印がついている問題だけです。2回目にできた問題にできた印、間違えた問題にできなかった印をつけます。数日後、3回目を、同様に数日後、4回目をやります。この繰り返しで、いつか全部ができることを目指します。何回で全てできるようになるかは、人によって違います。知識の定着には時間がかかりますが、そんなに効率の良いやり方はないと思っています。全員に合っているかどうかはわかりませんが、たぶん多くの受験生は大体こんなやり方をして、できない問題をできるようにしています。

 

知識を身に付けることは大変です。しかし、いろいろ知っていると良いことがあります。テレビのクイズ番組が面白くなったり、時代劇の人物がわかったりします。あー豊臣兄弟って秀吉ねーとか。言葉が少ないと会話が乏しくなります。「やば」「えぐ」「ワンチャン」、これだけで会話になりますか? 

さあ、これまでの話を聴いて、勉強する意欲、復習するモチベーションが上がったでしょうか?他にも有効な学習方法はあります。ぜひ、来年度のクラスで、各教科の時間や学活の時間に学んでください。できる友達に教えてもらうのも良いと思います。

 

さて、明日からの春休みです。学習の他にも、部活動、読書、お家の手伝い、趣味に取り組んで欲しいと思います。注意すべきは、スマホとゲームのやりすぎです。1日のうち、4時間も5時間も見ていると、脳の発達に悪影響があると言われています。長期記憶を阻害するかもしれません。

 

最後に…。来年度も探究学習があります。今年度、いろいろな課題を見つけて、自分で計画し、調べたり作ったりして発表しました。素晴らしい自由研究がたくさんありました。来年度は何に取り組みますか? 授業の振り返りで、もっと調べたいことにネタを貯めていますか? ぜひ、スマホやゲームの手を休め、ネタ探しをするつもりで景色や空、動植物を見て欲しい。突然ひらめきがくるかもしれません。もちろん、先生達はいつでも相談を受け付けます。    

では、4月7日に元気な挨拶、明るい笑顔で会いましょう。